2021/02/03 00:07

カンポットの胡椒の歴史は13世紀のアンコール王朝まで遡ることができます。1870年代からのフランス植民地時代にはヨーロッパの高級レストランがこぞって買い求め、20世紀初めにはカンポットだけで年間8,000トンが輸出されていました。しかし、1970年代の内戦により多くの農民が土地を追われ、殺されたり行方不明になります。胡椒畑は破壊されて米の生産に使われるなどカンポットの胡椒産業は壊滅。1990年代、収穫量はわずか4トンにまで落ち込みます。2000年になって徐々に農民が戻り始め、カンポットの胡椒がようやく復活の兆しをみせます。 2009年、カンポットペッパー協会が設立。2016年、EUの 原産地の保護を定めた制度=PGI(地理的表示保護)に守られました。<br/>カンポットペッパーの歴史は、カンボジアそのものの歴史と重なります。内戦の傷跡から立ち直りつつあるカンボジアにおいて、カンポットペッパーもまたかつての名声を取り戻しつつあるのです。