ラプランテーション農園(La Plantation)は、カンボジア南部のカンポット州にある胡椒農園です。100年以上続く伝統農法を忠実に守り、農薬や化学肥料を一切使わずに栽培される地域限定の最高級胡椒「カンポットペッパー」を作っています。カンポットでは最大規模の農園で、その美しい景観をエコツアーでめぐることができ、世界の名シェフやミシュランシェフを含め訪れる人を魅了しています。トリップアドバイザーではカンポットエリアの観光地として毎年1位を獲得、”地球の歩き方”でも紹介されています。
■La Plantation (ラプランテーション)
■カンボジア・カンポット州
■農園規模:50ha
■従業員数:常勤 約120名(収穫期は 100~150名を追加雇用)
■カンポットペッパー協会 メイン会員
■フランス有機認証 Ecocert取得
■オーガニック認証:EU Organic, AB, Ecocert, USDA ほか
■WFTOフェアトレード認定
■T Japan: The New York Style Magazine で紹介していただきました。
https://www.tjapan.jp/FOOD/kampot-pepper-apr-18
【 カンポットペッパー(Kampot Pepper)とは】
カンボジア南部のカンポット州および隣接のケップ州において、厳しいガイドライン(完全有機栽培など)に従っていると認定された胡椒にのみつけることのできる「ブランド名」です。
カンポットの胡椒の歴史は13世紀のアンコール王朝まで遡ることができます。1870年代からのフランス植民地時代には本格的に生産されるようになり、20世紀初めにはカンポットだけで年間8000トンが収穫されていました。しかし、1970年代のポルポト政権の台頭により多くの農民が土地を追われ、殺されたり行方不明になりました。そのため1990年代には、胡椒の収穫量はわずか4トンにまで落ち込みます。2000年代になって徐々に農民が戻り始め、カンポットの胡椒がようやく復活の兆しをみせます。
2010年には、Kampot Pepper Promotion Association (カンポット・ペッパー協会)が設立されました。カンポットに多くある胡椒農家のなかでも、カンポットペッパー(Kampot Pepper)を名乗ることができるのは、協会の厳しい規定にそって栽培された胡椒のみ。農薬や化学肥料を一切使わず、何世紀も続く伝統的な農法で生産されています。
La Plantationの胡椒は、カンポット・ペッパー協会によるオーガニック認定に加え、フランスの国際有機認定機関であるEcocertのオーガニック認定を受けています。
また、カンポットペッパーは、EU法が規定する「原産地名称保護制度(伝統や地域に根ざした特有の食品などの品質認証をするためのもの)」の対象になっています。地理的保護表示(Protected Geographical Indication:PGI)として、商品の品質や評価がその地理的原産地に由来するものと認識され、その商品の原産地を特定する表示として知的財産権のひとつとして保護されています。すなわち、特定の商品のみが「カンポットペッパー」の名称を使用することができるのです。
【ラ・プランテーションの胡椒】
「胡椒(ペッパー)」と「長胡椒(ロングペッパー、ヒハツ)」の商品を、全部で9種類ご用意しています。
・黒胡椒(粒)
まだ熟していない緑色の果実を手摘みし、天日乾燥させたものです。表皮が残っているため、白胡椒に比べて香りや辛味が強いのが特徴です。胡椒をひいた瞬間から、ユーカリやミントを思わせる爽やかで芳醇な香りがたちます。噛むと強い辛さが走りますが、同時にマイルドで刺激はあとをひかず豊かな香りが残るのが特徴です。ステーキや、ラムや鴨を使ったお料理、グリル料理、サラダやパスタの仕上げ、あるいは料理の下味としてお使いいただけます。
・赤胡椒(粒)
緑色の胡椒の収穫から1~2か月たつと胡椒の果実が完熟して赤くなります。その赤い実のみを選んで手摘みし、天日乾燥させたものです。深い赤色をした表皮が特徴で、収穫高が限られている珍しい胡椒です。表皮が残った状態のため、辛さも香りも引き立ちますが、黒胡椒に比べると味は甘くマイルドになっています。料理の仕上げとして赤い色を活かしたり、黒胡椒と同じようにお使いいただけます。
・白胡椒(粒)
赤胡椒と同じ完熟した胡椒の果実を手摘みし、水につけて表皮を除いてから天日乾燥させたものです。表皮がないため色が白く、黒胡椒・赤胡椒にくらべ香りも辛味もマイルドです。白身魚やチキンといった淡泊な素材を使った料理、色を目立たせたくないクリーム系の料理など、繊細な色や香り、味を大切にしたいときにお使いいただけます。
・長胡椒(房状)別名:ロングペッパー、ヒハツ
毛細血管の改善によいとされる長胡椒はコショウ科の植物で、インドでは古くからスパイスとして使用されてきました。La Plantationの長胡椒は、完熟した房を手摘みし、天日乾燥させたものです。通常の胡椒と似た刺激のある辛さがあり、アニスやシナモンに似た甘くスパイシーな香りを伴います。胡椒にはない独特の香りがやみつきになる美味しさです。房状に乾燥されているので細かく砕いて、胡椒と同じにお使いいただけます。砕くには包丁で刻んでいただくか、胡椒と同じ程度に砕いたものをミルでひいてご使用ください。
・長胡椒(小粒)
Pearls of Pepperと名付けれられたこの胡椒は、長胡椒からとれる ”世界で一番小さい胡椒”です。1粒はわずかポピーシードほどの大きさ。完熟した長胡椒の房から小さな種を丁寧に取り出し、天日乾燥させたものです。アニスやシナモンに似た甘くスパイシーな香りとマイルド辛さがあります。大変貴重で珍しい胡椒のため、ほとんど流通がありません。料理の仕上げや、サラダドレッシング等に小粒のまま使用できます。そのほか、胡椒の代わりにどんなお料理にもお使いいただけます。
・緑胡椒(塩漬け)
黒胡椒のもとになる「緑色の果実」をLa Plantation独自のレシピで生のまま塩漬けにしました。生のままの胡椒がもつフレッシュな香りと辛み、噛んだときにプチっとはじける果実の触感と塩味がやみつきになる美味しさです。そのまま食べてもお酒の肴にしても美味しいですし、カルパッチョや肉料理の仕上げ、カルボナーラなどパスタ料理にもよく合います。カクテルやアイスクリームの上に散らしても美味しくお召し上がりいただけます。また、日本の漬物と同じような感覚で炊きたての白米のお共にしたり、卵ご飯に混ぜたり、炊きこみご飯にしたりなど様々な楽しみ方ができます。
・長胡椒(塩漬け)
完熟前の緑色の長胡椒をLa Plantation独自のレシピで生のまま塩漬けにしたものです。房が柔らかいため乾燥よりも食べやすく、房の中の小さな種(pearls of pepper)の触感も楽しんでいただけます。長胡椒を塩漬にしたものは大変珍しくLa Plantationならではの美味しさです。刺激のある辛さと甘いスパイスの香りが特徴で、そのまま食べても美味しいです。こまかく刻んだあと、緑胡椒の塩漬と同じように料理やデザートに使っていただくこともできます。
・黒胡椒(グラインド)
乾燥させた黒胡椒をグラインドして細かいパウダー状にしたものです。パウダーから少し細かい粒までが入っています。ミルを使う必要がないため手軽にどんな料理にもお使いいただけます。料理の下味にしたり、胡椒の辛さを抑えて香りのみを楽しみたい場合などにも最適です。
・長胡椒(グラインド)
乾燥させた長胡椒をグラインドして細かいパウダー状にしたものです。パウダーから少し細かい粒までが入っています。ミルを使う必要がないため手軽にどんな料理にもお使いいただけます。料理の下味にしたり、胡椒の辛さを抑えて香りのみを楽しみたい場合などにも最適です。