2018/02/04 07:46
「カンボジア」と「胡椒」。
この2つがすぐに結びつく方は、少ないのではないかと思います。
しかし、カンボジアはかつて良質な胡椒の一大産地でした。
18世紀~19世紀前半のフランス植民地時代、
カンボジアの胡椒は大量にヨーロッパに持ち込まれ、
貴重なスパイスとして扱われていました。
しかし、カンボジアに悲劇が襲います。
1970年代のクメールルージュによる内戦です。
たった4年間のうちに
800万人の国民のうち、200~300万人が
虐殺されたと言われています。
胡椒農民も例外ではありません。
多くが命を落とし、土地を追われ、
胡椒産業は一瞬にして姿を消します。
そして、内戦の影響が薄れてきた
21世紀のいま。
カンボジアの胡椒が
「栄光」を取り戻しつつあります。
かつて胡椒を作っていた農民が土地に戻り
胡椒の生産が活発に行われるようになったのです。
ヨーロッパにも出荷されるようになり、
悲劇によって忘れ去られたカンボジアの胡椒は、
いままた新たに 世界の注目を集めています。
そんなカンボジア胡椒のなかで、
他のものとは一線を画す <最高品質の胡椒>があります。
かつて、<世界一美味しい胡椒>と呼ばれ、
フランスの高級レストランがこぞって求めたという
【カンポットペッパー】です。
つづく、、、